FT-726修理 (その5)

 外は寒いなぁ・・・。こういう日は、部屋でぬくぬくと作業します。

 昨日、電源部が生き返ったFT-726。どうもスッキリしません。いま一度、初心にもどって、インターネット上の情報、修理バイブル(アマチュア無線のレストア入門)を読み直しました。

 無線機の構成上430MHzのモジュールが原因と考えるのが妥当ということで、再度430MHzのモジュールのチェックすることに。

 まずはパワーアンプ部ににかかる電圧のチェック。送信時かかるはずの8Vがかかっていません。この現象はすでに確認済みです。ただ、この8Vがかからないのが、TX-Inに入力がないからと勝手に決め付けていました。もし、そうでなくて、リレーRL01が原因だったらどうだろうと考えることに。

 ただ、リレーRL01はPTTを押すとカチカチといって見かけ上動作しています。念のため、リレーの上カバーを外し、入力側に8Vが掛かっていることを確認しました。入力側(切り替わる前)に8Vが掛かっていて、切り替わった後の出力側に8Vが掛かっていないということはリレーの接点がおかしくなっているということを意味します。

 どこかで聞いた不具合だなぁ~。と思いながら接点を精密ドライバで軽くなでてやって、すかさずPTTを押すと出力が出ることを確認しました。(ほっ)

 ということで、リレーの接点が劣化(炭化)していたためにリレーが動いても通電されなかったようです。
 本当なら新品に交換したいところですが、このリレーそのものはディスコンになっていて、小細工して乗せ換える必要があるので、とりあえず、このままとすることにしました。

 送信できるようになったことで気をよくし外もの太陽の日がさして来たので、清掃することにしました。まず、外せるパーツはすべて外します。
 

 パネルも外し溜まったほこりを取ります。

 ボリュームのつまみはホコリが溜まっているので歯ブラシでゴシゴシと。メッキスイッチは錆びのような粉がふいています。これを1つづつピカールを使って磨きを入れます。

 内職のように作業すること1時間ちょっと。組み上げたら見違えるような綺麗な無線機が目の前に戻ってきました。

 さて、ここら試験電波を出しながら調整ということになりますが、我が家にある測定器類はオシロとSWRメータくらい。これじゃねぇ。とりあえず出力の調整をおこいましたが・・・。若干受信感度が低くなっているような気がするし、スケルチの動作も怪しい。

 ともあれアンテナを用意してから次のステップに行くかな。