さて、材料が揃ったところ施工開始です。
まず、根太を寸法に合わせて切ります。4.5畳の1辺は実測して約2580mm。その長さの根太を303mm間隔に並べますが、この根太は構造合板の上に張る根太であり、床材を捨て板のだけでは厚みが足りない分の下駄役に過ぎないので、短い根太は継ぎ足したりしていて材料費をケチっています。
これが正しい判断(施工方法)かどうかは判りません。下の写真をよーく見るとつないでいるところが判るかと思います。

根太の上に12mmの構造合板を張ります。若干部屋自体の1辺が5mm程度短いので寸法を出して切ったとしても、現物合わせでカンナで削って収めました。
捨て板も若干伸び縮みはあるのでしょうか?きっちり貼ろうとしても誤差等で若干隙間が開いてしまいました。

下地が出来たらいよいよ杉の床材の登場。
届いた杉材は赤っぽい色の杉材の中に若干白い杉材が混じっていす。オーダする単位の関係でオーダーした本数の1/4程度が余ってしまう、つまり予備が沢山あるので、床に全部を並べ、赤色系の板のみを使って仕上げることにしました。

使用する杉板が決まったら、寸法に合わせてスライド丸ノコを使って切り出します。この際、長さ方向は実際の寸法より片側最低でも5mm程度。両端あわせて10mm程度短くなるように切り出します。これは無垢の木材が伸びたときのことを考えての伸び代で、完成後はこの5mm+5mmが隙間として残ります。
洋間のフローリング部屋であれば幅木などでこの隙間を隠すことが出来ますが、和室の場合は隠すことが出来ません。これも無垢の杉材を使ったときの味として考えて気にしないことにしました。
最初は1本切ったら現物と合わせながら確認をしてとビクビクしながら切っていましたが、最後の方はサイズだけを信じてガンガン、スライド丸ノコで切ってました。

とりあえず切り終わったら並べてみることに。なかなかいい感じです。

記念に、生木の上でビールを一杯!

無垢板の場合、何らかの塗装をしなくてはならないのですが、いろいろと考えたあげく、柿渋を塗ることにしました。他にも塗る塗料はあったのですが、足の肌触りが人工的になりそうな気がしたのであくまでも自然に近い塗料ということで柿渋を選択しました。
柿渋は、光に当たって年数が経過すると色が濃くなっていくという特徴があるようで、これもまた楽しみです。

ハケで塗って乾いたら表面の毛羽立ちがなくなる程度にやすりを掛けます。
ここで若干のトラブル発生。購入した杉板は電動カンナが掛かっていてそれなりに表面は整っていたのですが、やすりまでは掛けていなかったので、塗装後にやすりを掛けるとその下地の悪さが露呈してしまい、若干の色むらとなってしまいました。
今となっては後の祭り。塗装後のやすりがけはほんの軽く掛けることで回避することにしました。

さて、ここからが本番、接着剤と釘を使った床貼りです。
床板は実(さね)があり、その実が勘合させながら貼っていきます。その実の部分に床用の釘を45度程度斜めかつ釘の頭が出ないようポンチを使いながら打ち込みます。
下の写真の角度は45度じゃないですね(笑)。

さらに、幅方向の伸びも考え床板と床板の詰め物をしながら貼って行きます。隙間無くびっちりと貼って行くと湿気を含んで幅が広くなったとき、板が競り上がり、波打ったようになってしまいます。
これを防ぐために、床板と床板の間0.5-1mm程度の隙間を持たせます。そのために梱包で使われていたPPテープを使うことしました
下の写真に、白い帯のようなものが挟まっているのが判るかと思います。それがPPテープです。
ここでまた失敗。このテープを挟む向きが90度間違っていました。正しくは、長さ方向を横にして挟むと抜くときに裂けてしまう場合があります。
結局、貼り終わったあと、抜こうかと思ったら5,6箇所は裂けてしまって床板の隙間に残ってしまいました。

途中用意していた接着剤が足りなくなってしまったりして、作業時間があきましたが、合計で1日半程度かかって床貼りは完了!

仕上がった床をみると、やはり素人仕事。釘うち失敗による、床板のダメージを発見。

釘の頭が出ているところをむりやり次の板を叩き込んだのでしょう。
作業しているときは気が付きませんでした。

とはいえ、それほど大きな失敗も見当たらず、両サイドの隙間もほぼ均等になり、十分な出来栄えに満足!

<まとめ>
ざっくりと掛かった時間を計算すると
計画、材料選定 2日
図面 半日
作業(切断、塗装、貼り)3日
こんな感じかな?
次やるときには半分の時間で出来るような気がしますね。プロだとどれくらいの時間で出来るのか知りたいところです。
<合計費用>
床板:29,295円 (1/4程度はまだ残っている)
根太・捨て板:11,000円
塗料:2,3000円
接着剤、釘:3,400円
合計:46,000円
スライド丸ノコはまだ売っぱらっていないので、それを追加すると6万円弱かな?
出来栄え、費用を考えると十分満足!