FTM-10S用ケーブル作成

 さて、本体の動作確認が取れたところで、普段使っているKTELもどきのヘッドセットに使えるようなケーブルを作成します。

 KTELもどき、つまり自作なのですが、使用しているコネクタ(DIN5ピン)とそのピンアサインはKTELと同じ。マイクもKTELのマイク、違うのはコネクタのメーカ(多分違う)。なので、KTEL純正のFTM-10S用のケーブルを買ってきても使えるのですが、1本約1万円します。タンデム用とあわせて2本買ったら2万円!!!無理です。そんな大金出せません。

ということで、コネクターを探して・・・と思ったら防水用の特性コネクタなので、コネクタだけは売っていない(探せなかった)。念のためメーカーに聞いたところ、コネクタだけの販売はしていないとのこと。

 仕方が無いので言われるがままにコネクションケーブル CT-M11 (3,350円)を購入することに。ライダー用、タンデム用、そしてライン入力用の3本。そしてフロントパネル用マイクロフォンジャック(MEK-M10)。合計で1万円!?。

フロントパネル用ジャック

 ピンアサインは購入すると箱に入っていますので、KTELのピンアサインに合わせて結線します。PTTは390Kオームの抵抗を介して接続なので、うまくDIN5ピンコネクタの中に忍び込ませます。黒の熱収縮チューブのなかに抵抗が入っています。これくらいならまだいいのですが、マイクアンプを忍び込ませるなんてKTELさんってなんて器用なんでしょう?
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さて、出来ました。ちょっとまだ試験的フェーズでもあるので、コネクタの外皮の部分は奥まで差し込んでいません。
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というのも、先に書きましたようにKTELのケーブルにはマイクアンプが仕込まれています。
トランジスタもしくはFETと抵抗2つとコンデンサーの簡単なものですが、必要十分な機能が、DIN5ピンのコネクタの中に入ってます。

 このマイクアンプが本当に効果があるのか?という点については判りませんが、確かに比べてみると、違うようです。ただ、タンデム時のインターコムとして使わない場合は、FTM-10自身にマイクゲインの調整機能があるので、このマイクアンプは無くても大丈夫なハズです。ただし、インターコムとして使う場合はそのゲイン調整機能をスルーするようなので、マイクアンプが必要とココに書かれています。そして、そのゲインの差は3dBほどだとか。

 ということで、次回はマイクアンプの作成に取り掛かることに。

FTM-10Sがやってきた

ひょんなことから、我が家にFTM-10Sがやってきました。

 ただし、「電源入らず」です。

 前の持ち主が電源のプラスとマイナスを間違えて接続してしまい、それ以来、電源が入らないということでした。

 届いて、まず電源をつないで現状を確認。うんともすんとも言いません。もちろんパネルも点灯しません。

 FTM-10S

 さっそく、本体を開けて確認です。で、当然、電源の入り口付近の部品をなめるように見ていくと、ありました。なにやら怪しいげな状態になっている部品が。

 調べてみると、ノイズ対策用のフェライトビーズのようです。
GND側のフェライトビーズにヒビが

 さらに調べを続けると、理由が判りませんが、同様に電源が入らない現象が発生し、メーカーに修理を依頼したところこの場所のフェライトビーズを交換したというブログを発見しました。そこには丁寧に交換した部品の型番まで書かれていました。

部品名:フェライトビーズ
型番:BLM21PG300SN1D
メーカー:村田製作所
ということが判りました。

ここまで判れば、後は部品を調達して交換するだけです。RSオンライで購入できることはすぐに判ったのですが、ミニマムオーダーが25個、送料込で1,000円以上かかる。うーん、高い!

 で、さらなる調査で、すぐそばにミニマムオーダー無し、定型外発送OKのお店を発見。その名はグランパーズ シャック(http://www.grandpas-shack.com/)。
 10個注文して梱包料金と、定型外の送料で合計335円。即注文したのは、言うまでもありません。

届くのに2,3日は掛るので、とりあえず、暫定対策としてジャンパーを飛ばして電源が入るかを確認。

で、無事電源が入ることを確認しました。とりあえず、工場リセットを行って各所の動作確認をして、机上で確認する上では、他には問題が無いことが判り、ほっと一安心となりました。

電源入った!

後日、フェライトビーズが届き、無事修理完了となりました。
フェライトビーズ 

次回は、ケーブル作成へと続きます。