久しぶりにスライド丸のこ (日立工機 C-7FSH)を出して刃を取り付け使おうとすると、やけにスライドが重いことに気が付いた。
6月頃に使った時には、とくに違和感なく使えたのだが、なぜだろう??
頼まれ仕事があるのでなんとか動かせるようにしないといけない。とりあえず、分解をして調査することに。
まず、スプリングピンを抜くことから始まるのだが、手持ちのピンポンチでは細くて、適格に力をスプリングピンに与えることが出来ません。どうやら、6mmのピンポンチが必要のようだ。

Amazonで買えば安く買えるのだが、ちょっと急ぎで今後の作業予定を決めなくてはならない
ホームセンターで700円払って買うことに。
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6mmのピンポンチを使ったらあっけなく抜けた。

スライドの端部にあるストッパーを外したら、スライドのインナーの端部から木くずがどぼどぼ出てきた。
長年使い続けてたまった木くずだ。

アウターの中にはベアリングらしきものが詰まっているが、木くずが詰まり固着していそうな感じだ。

Cリングで止まっているようなので、外してみたら、ベアリングのボールがボロボロと。
リテーナーが付いていないのか!?もしかして、外して行けないところだったのか?
それにしても、木くずがすごい。グリスと混じって固まっていて、”土”化している。

アウター側にも錆と一緒に、木くずがこびりついている。
両方を綺麗に落とし、ベアリングを戻せばなんとかなるかな?
その前に、散らばったベアリングのボールを集めなくては。

ベアリングのボールの戻しは部屋の中でじっくりと行う事に。
本当ならグリスをべったりと付けたいところだが、どうやら、ここにはべったりとグリスを付けてはいけないらしい。
確かに、大したシールもないので、木くずが侵入しやすく、それが原因で固着しやすくなるためと思われる。といって何もつけないのもどうかと。
ちなみに、シールの機能をしているのが、このフエルト状のリングのみだったりする。これが2本のスライドの前後に付いているだけ。実質、木くずの侵入を食い止める必要があるのが左側のこのベアリングが収まっている所だけです。

世の中にはドライタイプのグリス的なものもあるようだが、とりあえず、楽器に塗布するロータリーオイルをうっすらボールに塗布することに。本当ならトロンボーンのスライドオイル(シリコン系)にしたかったのだが、なぜか見つからない(泣)

おそらく、分解時に数個無くなっていると思われるが、それほど減っている様子もなく、無事組み立て完了。
後は、本体に打ち込むだけだ。

と、パーツを交換せずに、こんな事をしているのは、メーカにと合わせたところ、部品の供給が終わっていて、取り寄せることが出来ないためです。
この円柱状のパーツ。存在を知らなかったのですが、リニアブッシュなどと呼ばれているパーツで、汎用品があることが判った。しかし、このサイズ(内径x外径x長さ:25x40x80mm)にあったものを見つけることが出来なかった。
一番近いもので、Nippon Bearing社SM25G-LUUで、長さが83mmと3mm長い。ただ、アウターのケースにそれくらいの余裕があるので、おそらくこれをに交換できるのではないかと企んでいる。もっとも短い59mmという規格品があるが、短いと、リニアブッシュにかかる負荷が増大するのでよろしくない。
追って注文して交換する予定ですが、まずは、この組み立なそしたユニットでとりあえずの作業をすすめよう。