BMW Kシリーズに汎用メーターを取り付ける(3)

若干、本題からそれるような気もするが、備忘録も兼ねているのでそこは勘弁ということで。

 諸藩の事情により、清水の舞台から飛び降りた気持ちになり、オシロを購入した。

 当初、「やはりテクトロでなくては」と容から入る私にとってのこだわりもあったが、お財布と相談した結果、中華オシロの中古となった。

 中華の中古オシロは、価格からするとアナログのテクトロも十分に買える金額だったが、屋外で測定することもあるため、「液晶」「軽量」という条件は外せなかった。

 本題に戻り、BMW本来のメーターの波形を確認するために、実機のセンサーの出力を確認してみた。それがこれだ。

 アイドリング状態から少しアクセルを開けた状態で測定をした。周波数から20Km/h近辺の状態の波形と思われる。
 当初、この波形をFG085にユーザー定義の波形として取り込もうとしていたが、思ったようにいかなかったので、結局、FG085で生成するサイン波形をそのまま使うことにした。

 また、その時の電圧は1.3V。これはPCのメーターキャリブレーションソフトでPCの音量を大き目にしたときのV-Vppの数値から決定した。と今、これを書きながら気が付いたがなぜ実測値の1Vを使わなかったのだろう。私のいい加減さがこんなところに出てきた。

 とりあえず、50Hz、1.3Vのサインカーブを入力したところ、無事70Km/h弱を示した。計算上で60Km/h強となるが、誤差と思ってよいレベルかと。

 ちなみに、同じ周期の矩形波は、フラッシャーリレー用に出力された速度信号の波形。フラッシャーリレーは、この波の数から、速度を感知し、フラッシャーを点滅する時間を決めていることになる。

 

 社外メーターに変更したときもこれと同様のパルス(V-Vpp:6V)をフラッシャーリレーに戻す必要があるので、注意が必要だ。恐らく、以前ブレッブドードで作成した回路で行けると考えている。まともなオシロが手に入ったので、追って確認をしよう。

 メーターの動作に不明な点が1つある。それはオドメーターの動作。
 スピードメータの針が降れているのにオドメーターが一切回らない。オドメーターのギアが壊れているというお決まりのケースも考えらえるが、持ち主に確認したところ、これまで問題なくオドメーターが動いていたということなので、ギアが壊れということは考えにくい。
 机上での動作において、接続されていない線があるので、これが原因となっている可能性も考えらるが、探したところ怪しいラインは見つからない。

FG085に任意の波形をセットする その2

 実験によると、1周期のデータが256でないと、不足した分のデーターを適当に埋めて出力してしまうようだ。
 逆に256より多いデータは無視されるということから、1周期のデータを256個のデータで埋める必要がありそうだ。もっともらしい仕様だが、データーが少ない場合のことはマニュアル等には書かれてなさそうだ。

 8の倍数では?と思ってやってみたが、それもダメだった。

 今回のユーザー定義の波は、OWON SDS7102で測定したデータを書き出して、加工をしたもので、1周期が217個のデータとなっているため、今回のような現象に遭遇してしまったようだ。

 jyeLabに取り込んだ状態では下記のように思ったような波形となっている。

 しかし、その波形をオシロで確認をすると、黄色の四角で囲んだところがFG085が適当に増やしたところであることの確認が取れた。

 さて、どうやって1周期を256個のデーターにすればよいのだろうか?

 とりあえず、元来の目的であったメーターの動作確認に、サインカーブの信号で問題無いことの確認が取れたので、ユーザー定義の波は不要になったけど、今後の事も考えて調査は続行したい。